Barock engraved Goblet c1680-1700 Germany
¥198,000
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1680年~1700年初のゴブレット。
ヴェネツィア由来の造形美と中欧で流行りつつあったエングレーヴィング装飾の見事なグラス。ヴェネツィア以外でもやっと透明度の高いグラスが製造できるようになり、それぞれの地域の独特な表現でグラスが製造できるようになった時期をよく捉えています。ステムが長く、ボウル部分は決して大きくない17世紀のバランス感覚で、ドイツまたはボヘミアで製造されたお品です。エングレーヴィング装飾自体はルネサンスの名残も垣間見れ、それがバロックの大胆さと相まって独特の迫力を醸し出しています。
中央には2本のイトスギが彫られています。「死」や「永遠」を象徴しますが2本のイトスギは二人の永遠性を表していると考えられ、また、ラテン語による「NEC TEMP ORA MUTANT」(時は表情を変えない(時が流れても面影を変わらない))という言葉も鑑みて、深い絆を表すグラスとなっています。このラテン語の言葉は16世紀に流行した「時代が変わり、我々も合わせて変わる」といった格言を変形させた言葉と考えられます。
この背景には当時流行していたバロックの考えであるヴァニタス(栄華は時代の変化によって消え去る虚栄さ)やメメント・モリ(人は必ず死ぬという死と隣り合わせ)といった考え方が背景にあり対比的に表現されています。
当時はまだ透明度の高いグラスをつくるのは試行錯誤の時代だったため、この時期のグラスの多くはクリズリング(アルカリ成分の不安定により起こる細かなひび割れ)を起こします。こちらもまたクリズリングが起きていますが、それもまた時代の証明です(実用向けではございません)。
高さ 25.3cm
【RFERENCES】
・『Da Bohmische Glas 1700-1950』Vol.1 P46 類例あり
・コーニング・ガラス博物館(アメリカ)同類品所蔵(http://glasscollection.cmog.org/objects/8464/wineglass)
【YEAR】
1680年~1700年ごろ
【Manufacuture】
ドイツ又はボヘミア
【CONDITION】
クリズリングあり(その他欠けなし)
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¥198,000
